By nakamura, 5 7月, 2024

西南評(さいなんひゃう)はちよい/と話(はなし)かわって賊(ぞく)は/熊本を一/二里距(さ)る/処に有(あ)/りて撓(た)はむ色なく桂衛門/といふ者(もの)鹿児島へ帰(かへ)りて/県庁(けんちゃう)を本営(えい)となして/三千人の/兵(へい)を募(つの)り/て人吉(ひとよし)通りを/さして繰込(くりこ)むんで/戦場(いくさば)怪我人(けがにん)は鹿児島へをくり/全快(なおり)次第(しだい)すぐに出張(はり)をなすべしと/有って戦場よりの早かちは/日に二度ほど六人懸(かゝ)りにてえっしー/〱と駕(かこ)を県庁(けんちゃう)へ飛(と)ばしこむ扨こゝに/ 一際(きは)目立ちたるは千紫(し)万紅陣(こうじん)/                   羽(は)をりやら/寅の皮(かは)のふん/どしどっこい尻鞘(しりさや)の太刀(たち)隊長(たいてう)には/縮緬(ちりめん)の旗(はた)さし物かすかに聞(き)こゆる遠攻(とをせめ)は/熊本より賊へ加勢(せい)の神風隊(たい)の貝鉦(かいかね)太鼓(たいこ)/多勢を率(ひ)ひて寄(よ)せたり〱はて頑固(くはんこ)なるありさま/なり〇官軍には木山の賊塁(るい)を抜(ぬ)き宇土(うとう)口の兵と/連絡(つゞき)有て其後双(そう)方戦(たゝか)ひを鎮(しづ)め賊は此辺を引はらひ/征討部署(ぶしょ)を謀(はか)らんみこみ官陣より外偵(ものみ)を出して賊/の事(こと)情を探偵(たんてい)なすといふつゞいていかなる報(ほう)知なる由なれは/                          をい〳〵次号(つぎ)□□       明治十年三月五日御届       同   五月   出版

資料集掲載番号
192
受入番号
2014-005-21
西南戦争錦絵判型
大判錦絵
作者
絵師未詳
彫師
彫師未詳
賛署名
金井徳兵衛筆
版元名
金井徳兵衛
版元住所
大阪府第三大区六小区新町南通一丁目十一番地
届出日
明治十年三月五日届出
本紙横
35.60
本紙竪
25.00
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UUID
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