征討(せいばつ)の帥(し)起(おこ)りてより日(○)丸旗(ひのまるのはた)まつ先へ/戦地(せんち)へ向ふ官軍(くわんぐん)はきさらぎ月(○)より弥(や)/生(よい)に至りて陸続(りくぞく)なし台兵(ちんたい)ひそかに策(さく)/を用へし地雷火(○)(ぢらいか)にかかりて賊(ぞく)は何かわ/たまらんねみみに水と諺(ことわさ)のそれなら/ねとも狼狽(ろうばい)し死傷(ししよう)は山をなすばかり/すてに四日の戦(いくさ)には官軍河内通(かわちどう)りお/進激(しんけき)し高橋(たかはし)になん至られたる此戦や/強(はげし)かりけん少佐(しようさ)某あやまつて賊のた/めに聯隊(れんたい)旗を取れしを野津君(のつくん)木(○)影(こかげ)/に是(これ)を見(み)て駿馬(しゆんば)に鞭(むち)うちサーヘルの小(こ)/金作(かねつく)りをひらめかし土(○)砂(としゃ)をけたつて/一文字(もんじ)むらがる敵(てき)の其中へとび入てさへ/ぎる者を六人まで切(きっ)て落(おと)せしはたら/きお賞(しょう)して下手(へたの)のこじつけは只(ただ)七(ひ)/曜(ちよう)をかたどるのみ/庚谷記